刮目呂蒙のブログ

都内在住の30代男です。時事問題や生活改善情報から、自分の周りのことまで。たまに持病(潰瘍性大腸炎)のことも。

珍しいくらいピンチな現状を記録する【株】

お久しぶりです呂蒙です。

潰瘍性大腸炎の症状が悪化していて更新できませんでした。

株も私の買った銘柄ばかりどんどん下がっていてピンチです。

身体的精神的金銭的にピンチです。

そういう複合的ピンチも逆に珍しいので、今の状況をつらつらと。

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自分で調べて、「今後は教育ICT、ポストコロナの鉄道株、電力需要も安定して伸びそう」と考えていました。

いつ上がるかだけが分からないものの、長期保有を考えて、購入候補に挙げていた銘柄がこちら。

 ・内田洋行、テクノホライゾン、ソリトンシステムズ、学研HD

 ・東急、西武HD

 ・東京瓦斯関西電力

しかし、その後さらにいろいろ調べるうちに、短期的な利益を得られたらいいなと方向転換。これが間違いの始まりでした。

発信力の大きい投資家の記事などを見て、EV、DXなどの銘柄に興味。

結局、買った銘柄は、高値掴みしてしまい、その後一度も(!)購入価格に届くことはなく、今は16万円くらいの含み損になっています。

上記の候補銘柄たちは、だいたい上昇していて皮肉な結果に。

含み損が大きすぎて、損切りもできない状態です。

「次は10%下がったら損切りしよう」と考えていますが、「次」に充てられる資金余力がありません。

むなしい状態です。

そんな中ですが、マイルールをいくつか決めました。

1 10%下がったら損切りする

2 狙いの銘柄はまず資金の3分の1分だけ購入して様子見をする

利益確定のルール決めもいつかやりたいですが、まだ感覚が分かりません(苦笑)。

 

【ふるさと納税】1月下旬に還付申告していたら早くも還付の通知が来た【寄付の2割返金】

こんにちは、呂蒙です。今回は、先日ご紹介した、ふるさと納税に関する確定申告(還付申告)の続編です。

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なんと、早くも還付申告書に基づく所得税の還付がされました。

すなわち、確定申告で私が記載していた還付金の振込先口座に「振り込みました」という旨の通知はがきが届きました

以前、こちらの記事で、早めの還付申告をオススメしていました。

katsumoku.hatenablog.com

この日の税務署職員の方の話では、還付まで1か月半くらいかかるという話でした。私が所得税の確定申告(還付申告)をしたのは1月下旬だったので、還付は3月上旬くらいかと思っていたのですが、なんと1か月足らずで終わりました。

還付申告は、年明け1月から可能であり、2月中旬からの本来の確定申告(納税分)よりも早めに受付開始される上、今年はコロナで確定申告の期限が4月15日まで延長されています。

それで早めに申告した人が見込みより少なくて事務が捗ったのかもしれませんね。

これでふるさと納税をした分のうち、所得税率に係る分(私の場合は20%)がさっそく返ってきたことになります。

私のふるさと納税の紹介記事はこちら。

katsumoku.hatenablog.com

この記事では、生活必需品を返礼品に選ぶふるさと納税を、「実質年利30%、1年半で払い戻される定期預金」に見立てていたわけですが、ふるさと納税をしたのがおおむね昨年12月15日ころですから、1年半どころかわずか2か月足らずで、元金の2割は返ってきたという計算ですね。

残りの8割は、今年の6月から来年5月までの給料に上乗せされて返ってきます。こちらは地道な返金ですが、楽しみに待ちましょう。

ちなみに、私がお米について行ったふるさと納税例の紹介も上記の記事に書いていましたが、私たち家族は、今は三重県明和町コシヒカリ(20kg)を食しています。舌には自信がありませんが、みずみずしくもちもちに炊けて大変おいしいと思います。

熊本県高森町からは、1月下旬ころ、「2月中旬に送ります」という連絡メールが来ました。予定どおりですが、念のためということでしょう。とても丁寧でありがたいですね。

なお、佐賀県みやき町からは、1月下旬くらいの発送かなと思っていましたが、まだ特に連絡はありません。ふるさと納税ポータルサイト等に記載された発送時期は、自治体によってはあくまで目安なのでこういうこともあります。特に、大変寄付の増える12月に寄付して年末年始を挟むと、近い発送予定のものほど、目安よりも長くなりがちです。ご注意ください。

そういう意味でも、熊本県高森町の上記メールはとても好感が持てますね。

 

 

『青天を衝け』五代様カムバックとトリ予想とか

こんにちは呂蒙です。

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『青天を衝け』五代様再び!

『青天を衝け』の五代友厚役は、ディーン・フジオカさんの再登板となったようですね。

というか実は、私が前の記事を書いた当日の昼にすでに発表されていた模様。

このニュースには接していなかったはずですが、サブリミナル効果があったのかな?

俄然期待が高まってきました。とりあえず五代初登場回は見ようと思います。

大河ドラマで同役再登板というと、やはり『秀吉』と『軍師官兵衛』の豊臣秀吉役・竹中直人さんを思い出します。

利家とまつ』『功名が辻』の前田利家役の唐沢寿明さんという人もいるかもしれませんが。

竹中さんの秀吉は、演じた時代が微妙にずれていて、『秀吉』では基本的に天下統一までを、『軍師官兵衛』では統一後の妖しくなって死亡するまでを、一貫性ある形で演じられていました。実年齢も重ねられてちょうどよかった感じでしたね。

ディーンさんは、『あさが来た』で、ヒロインあさとソウルメイトのような関係性を持つ五代の幕末から死亡までをさわやかに演じていましたが、今度は渋沢栄一の年上のビジネスパートナー?としての役柄が中心でしょうか。渋沢からみて年長のビジネスマンとしての立ち位置は、6年の時を経て渋みを増した今のディーンさんでちょうどピッタリかもしれませんね。

ただ、Wikipediaで調べた限りでは、渋沢と五代はあまり直接関わったことがなさそうにも見えます。欧州留学も五代が1866年まで(英国)、渋沢が1867年から(仏国)とずれていて、欧州での交流もなさそう。ただ、明治政府で共に役人を務めた時期があるので(五代は大阪方面が主でしたが)、そこで強い絆でも作っていてほしいところです。

ちなみに『あさが来た』では渋沢栄一三宅裕司さんでした。肖像的にはそっちのほうが吉沢亮さんより近いのは内緒です。

クレジットのトリは誰?

いよいよ『青天を衝け』は明日第1回です。クレジットのトリを務めるのがどの俳優さんなのかにも注目ですね。以下は私の期待を込めた予想です。

1 草彅剛さん(徳川慶喜役)

個人的には徳川慶喜役の草彅剛さんに期待しています。元ジャニーズのアイドルですが、早くから俳優としての才能を開花させてきた草彅さん。『僕の生きる道』のころから好きな俳優さんです。

草彅さんのトリ予想は大胆かもしれませんが、予告編での扱いの大きさ的には合っているのではと。渋沢が実業家として多大な影響を受けたと思われるフランス留学は、将軍徳川慶喜の名代としての立場で行ったもので、慶喜に見出されたと思われる点も見逃せません。

とはいえ、渋沢の人生は長い(1840年~1931年、91歳!)ので、徳川慶喜は20代の渋沢に影響を与えた一人という役割で、大トリとはいかないかも。『麒麟がくる』のトリを務めた本木雅弘さん(斎藤道三役)が現在55歳で、草彅さんは46歳。しかも本木さんは『徳川慶喜』で大河主演の経験もあった。となると、草彅さんがトリはまだ早いというのが衆目でしょうか。

2 小林薫さん(父・渋沢市郎右衛門役)

『おんな城主直虎』南渓和尚以来の大河出演となる小林薫さん。『直虎』では、松平健さん(武田信玄役)らを抑えての大トリでした。

俳優としての格と、渋沢栄一の親戚関係者の中での父親の近さ・大きさを考えると、小林薫さんが大トリで順当でしょう。ただ、渋沢栄一の父という役柄には視聴者としての思い入れはありません。個人的には歴史上の重要人物が各回のトリや大トリを務めてほしい気持ちがあります。

3 竹中直人さん(徳川斉昭役)

軍師官兵衛豊臣秀吉役以来の大河出演となる竹中直人さん。『官兵衛』では、大トリ柴田恭兵さん(黒田職隆役)の次点でした。

こちらも俳優としての格は文句なし。徳川斉昭という役どころも重厚感があり、トリっぽさは感じますが、渋沢が仕える一橋家とは違いますし、1860年には亡くなってしまい、あまり長期間関わる感じではないだけにどうでしょうか。

4 岸谷五朗さん(井伊直弼役)

『江』の豊臣秀吉役以来の大河出演となる岸谷五朗さん。『江』では、トリグループの中で上から5番目でした。竹中さんと同じく1860年には亡くなってしまう役ですが、歴史上の存在感は誰もが知る役どころだけに、可能性は十分ありますね。

日本資本主義の父として知られる渋沢栄一ですが、どんな生涯を送ったのかはあまり知られていないのではないでしょうか。私もよく知りません。

明治の殖産興業の一翼を担った大人物なだけに、描き方次第ではすごく面白くなる可能性もありますね。

脚本は『あさが来た』の大森美香さんで、この時代の面白い作品を書いたことがあるというのは大変期待が持てます。もっとも、朝ドラと大河の違いもあって、もしかするとご本人がすごく悩まれるかもしれません。

すごい地震が来た

現在23:09、東京に強い地震が来ました!吊り下げ型の蛍光灯が激しく揺れています。

最初縦揺れから来て嫌な予感がしましたが、マンション9階の遠心力だけではないでしょう。どこか大きな被害がなければいいのですが。

どうやら東京23区は震度4だったとのこと。もう少し大きく感じました。

いまニュースを見ると、福島県ほかで震度6強だったと。去年まで福島に住んでいたので大変心配です。被害がありませんように。余震にもご注意ください。

【18歳成人】少年法の改正【来年4月から】

こんにちは呂蒙です。今回は法改正の話を紹介します。

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昨秋ころに少年法の改正が報道されました。他には、大きいところでは民事訴訟法の改正も進んでいるみたいですね。それはまた別途取り上げられればと思います。

少年法の改正

少年法の改正は、簡単にいうと民法で令和4年(2022年)4月から成人年齢が18歳になることから、いまは20歳未満とされている少年法の適用年齢(「少年」の年齢)も17歳未満にするかどうか、18歳以上は大人と同じ手続でいいのかどうかが焦点となっていました。

少年法を適用する場合は、匿名・非公開で、家庭裁判所調査官に犯行の動機や背景にある生活状況等の調査を受け、さらに必要であれば少年鑑別所に送られて専門家の鑑別を受け、それに基づいて家庭裁判所の審判で保護処分(保護観察や少年院送致など)を受けるというのが基本になります。

これに対し、適用しない場合は、大人と同じように刑事手続になり、地方裁判所などに起訴されて公開の法廷で裁判を受け、有罪になれば懲役・禁錮・罰金などの刑罰が下されることになります(もっとも、刑の執行が猶予されたり、さらに猶予期間中保護観察になったりもします。)。

産経新聞などの報道では、成人になる18歳以上になれば普通の刑事手続で罰を受けるのが当然だろうという論調だったかと思います。

一方、少年犯罪にかかわる弁護士グループや、家庭裁判所調査官OBのグループなどは、18歳、19歳の人にも引き続き少年法を適用していくべきだという主張が多かったようです。その根拠は大きく2つあるようです。

1つは、18歳、19歳の子も、特に少年犯罪を起こすような子は精神的にも未成熟で生活環境もよくないところ、しっかり心理的動機や社会環境の調査をし、本人や家庭の問題を解明して周囲の資源を有効活用し、更生への環境を整えてあげれば、大きく変われる可能性(可塑性)も秘めており、実際にこれまでの実績としても更生・社会復帰の支援につながっているということ。

もう1つは、刑事手続に乗せることが必ずしも厳罰化にはならないということ。つまり、18歳や19歳で、生活環境的には根深いけれどもそんなに重くない犯罪を犯した場合(特に初犯の場合)、少年法であれば必要に応じて長期にわたる保護観察などもできるけど、刑事訴訟法だと検察官が不起訴にする可能性が相当あって、かえってあまりフォローもないし、本人にとって負担となる面倒事も少ないということのようです。

 ※検察官が不起訴にした人の福祉的支援として、更生保護施設等に繋げるなどの場合もあるようです。

www.moj.go.jp

どちらが正しいのかはなんともいえないところですが、下記の報道によると、「折衷案」とありますが、基本的には18歳、19歳にも少年法的な手続を引き続き用意するということで落ち着いたようですね。

www.nikkei.com

改正の要諦

 ①18歳、19歳の子たち(呼称は未定のようです)も、犯罪を犯したら原則として全件家庭裁判所に送致

 「ぐ犯」つまり犯罪は犯していないけれども、素行的に今後の犯罪のおそれが非常に心配される子たちについては、18歳以上の場合、今後は家庭裁判所の事件にならないということで、ここは保護の対象が縮小したようです。民法的には成人になる人たちについて、犯罪はしていないけど素行が悪いというものまで国が保護矯正しようとするのかというあたりが引っ掛かったのかもしれないですね。

 ②18歳、19歳の子たちの犯罪事件について、原則として検察官に送致(逆送)する類型を拡大

 現行法は逆送の対象を殺人罪傷害致死罪など故意に人を死亡させた場合に限っていましたが、罰則が短期1年以上の懲役又は禁錮にあたる罪に広げるとのこと。これによって、強盗罪や強制性交罪などが原則逆送事件に加わります。

 強盗罪というと、例えば、自転車のひったくりをしようとして荷物を引っ張ったら被害者が転んで擦り傷を負ったとか、安い商品を万引きをしたところ被害者や第三者から捕まえられそうになり、とっさに逃げようと体をよじったら相手を倒して軽い怪我を負わせてしまった事件なども、理論的には強盗(事後強盗)になりますが、そういうものまで逆送になると少年の保護を薄くしないか心配だという意見が出ているようです。例外の運用は家庭裁判所に任されているので、立法者が心配なら、どういう場合が例外に当たるのかを立法過程で審議しておくといいのかもしれませんね。

 ③将来の社会復帰を妨げないように本名や顔写真などの報道を禁じる規定も見直し、18、19歳は起訴(略式を除く)された段階で解禁

 現行法は、少年(20歳未満)の時に犯した犯罪については、少年審判はもちろん、逮捕などで事件になったのが20歳以上になった後である場合や、家裁の手続中に年齢が20歳を超えた場合や、逆送されるなどして、その後刑事裁判手続になっても、本名や顔写真など少年を推知させる報道を禁止する規定がありました。それが今後は、18歳、19歳で犯した犯罪についてその後(逆送されるなどして)刑事手続となって起訴された場合には、その段階で、現在の成人と同様に、本名や顔写真などが報道されるようです。

 ただ、起訴された後の刑事裁判でも、「やっぱり家庭裁判所少年法に基づく保護処分を受けさせたほうがいい」と判断された場合には、家庭裁判所に再送致される余地があります。その場合、すでに本名や顔写真などが報道されていることが更生の妨げにならないか心配という意見が出ているようです。難しいところですね。そういうふうにならないように、最初に事件の全件送致を受ける家庭裁判所が、逆送相当なのかしっかり検討しないといけないということでしょう。

改正の下案を作った人

今回の改正は、中央大学の佐伯仁志教授らの検討チームで下案が検討されたようです。

佐伯教授といえば東京大学の刑法の先生だと思っていましたが、もう定年退官されて、2020年4月から中央大学の先生になっておられたんですね。

私が大学生の時は、まだ東大の若手の先生というイメージでした。法学部だったので、刑法の勉強で論文を拝読したりしていました。「刑法総論の考え方・楽しみ方」だったかな。懐かしいですね。

すごくバランス感覚のいい先生という印象でしたので、今回の少年法改正の「折衷案」も、3年半かかったということですが、お人柄でまとめ上げられたのかもしれません。佐伯先生のご検討なら、基本的に大丈夫だろうという印象があります。すごいことです。

 

今後の大河ドラマについてとか

こんにちは呂蒙です。今日は今後の大河ドラマについてとか。

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麒麟ロス

相変わらず『麒麟がくる』ロスの喪失感に悩まされております。

今後日曜日の夜はどうすればいいんだ!となっています。

主に染谷将太さんの織田信長に会えないのがつらいです。本当に見ごたえのある信長でした。声の出し方とか惚れ惚れしていました。あと、私が染谷さんの演技を初めて見たというのも実は大きいかもしれません。明智光秀長谷川博己さんは『小さな巨人』その他で見たことがあったので、私には「光秀」より先に「長谷川さん」だったんですが、染谷さんに関しては「染谷さん」より先に「信長」でした。今井宗久とかも、まず「陣内孝則さん、宇喜多直家以来やな」って感じでして、この辺は私の加齢による感受性低下の影響が大きいかもしれません。

それから書き忘れていましたが、信長と対立してからの足利義昭滝藤賢一さんがすごくいい味を出していました。顔を歪ませた苦々しそうな演技が本当に上手でしたね。

今後の大河ドラマ

 青天を衝け(2021年)

渋沢栄一を描いた次回作『青天を衝け』を見る気は今のところあまり起きません。

最近坂本龍馬西郷隆盛もやったし、会津もやったし(綾野剛さんの松平容保よかったですね)、長州藩の志士たちもまとめてやっちまいました(違)し、篤姫徳川慶喜新選組もやったので、幕末はネタ切れなんでしょうか。しかしなぜに渋沢栄一。一万円札もそうだけど、だいぶ地味です。

渋沢の有名な著作『論語と算盤』は冒頭だけ読みましたが、商売人としてかなり都合の良い論語の読み方に見えて、ちょっと肌に合いませんでした。結構根性論の人でもあり、今の時代に合うのかどうかですね。でも作るなら現代風のアレンジは要らないので、ありのままに描いてほしいですね。それかビジネスドラマなら半沢直樹とかハゲタカとかリアリティーある感じでお願いしたい。

なんか主人公が誠実実直かつ家族を大事にしていたらいっぱい会社ができました、みたいなのは勘弁してほしいところ。少なくとも吉沢亮さんはイケメンすぎて全然違うような。五代友厚がまたディーンフジオカさんだったら見ます。『あさが来た』以来の再登板に期待です。

 どうする家康(2023年)

次の戦国大河は2023年の『どうする家康』。もちろん徳川家康はいいんですけど、タイトルがなんか不安なのと、松本潤さん主演……。家康というと『真田丸内野聖陽さんが圧倒的だったし、『麒麟がくる風間俊介さんも好演していたので、ちょっと心配です。家康のイメージは全然ないです。

それにしても『おんな城主直虎』を含めると、最近徳川家康多くないですか。軽く食傷気味ですが、2年挟んだらまた食べたくなるんでしょうかね。それでももう築山殿(・信康)やら豊臣秀吉やら石田三成やらでどうするこうするは軽くでいいので、個人的には石川数正とか結城秀康とか松平忠輝に期待したいですね。家康に雑に扱われ、嫌われ続ける息子結城秀康松平忠輝とかね。そういう生々しいのが既に嵐松潤主演ということで好感度的に出来なそうなのが、可能性を狭めてて嫌だなと思うのですが、予測をいい意味で裏切ってほしいですね。家康には奥さんもたくさんいて子だくさんで、みんないい妻子だと、まるでつまらないし非現実的なわけです。ヒロインはどうするんでしょうね。それから直江兼続とか真田昌幸・信繁とかはいくら食べても飽きませんので存分にお願いします。忠輝をちゃんと描くなら伊達政宗も必須ですが、家康シンパの最上義光とかもしっかり描いてあげてください。

 鎌倉殿の13人(2022年)

それよりも時代的には面白いのか懸念がありますが、当面は2022年の三谷幸喜作『鎌倉殿の13人』に期待するしかありません。こちらは『真田丸』から再登板早いですね。天才三谷幸喜先生ですから、コメディ路線が強すぎなければまず間違いなく面白いでしょう。北条義時役の小栗旬さんが主演。源頼朝大泉洋さんですごく意外。頼朝が真田信之みたいにぞんざいに扱われるのは想像できません北条義時の前半生は源平合戦治承・寿永の乱)と源義経。それから源氏3代の将軍。ラスボスは後鳥羽上皇でしょうか。法然とか栄西も絡んできそうですね。

麒麟ロスの喪失感の原因

それにしても、『麒麟がくる』はスピンオフの話もあるとか(主演の長谷川博己さんが言及、脚本の池端俊策先生は否定)。喪失感に苛まれているので、是非お願いしたいが、信長のいない今後の話(そうなると光秀=天海になってしまう)ではなくて、信長を含めて描き損ねた過去話がいいですね。

これほどの喪失感の原因は、たぶん最後のクライマックスが駆け足だったからでしょう。11か月(中断含む)かけてずっと土台を作り続けて、最後の2か月で一気に終わってしまいました。土台をしっかり見た分、せっかくできたこの人間関係を基にして、もっと時間を掛けて、メインを厚く描いてほしかったという気持ちが喪失感につながっています。

いくらなんでも、最終回のひとつ前の回で1579年から一気に1582年になるとか。明智光秀にとって大変苦しい戦いとなった丹波攻めはほとんどナレーションだけでしたし、四国の関係は一言だけでした。光秀絶体絶命のピンチを寡兵の信長が救った天王寺の戦い(『麒麟』では逆に軽装で前に出て負傷した信長を光秀が救ったように描かれた)とか、光秀と信長の友情物語にしても史実を基にしてもっと描けるものはあったはず。やっぱり桶狭間までとか、駒の丸薬とか、前置きが長すぎましたね。1560年の桶狭間の戦いが第21話で、全44話なのでほぼ半分。1573年の足利義昭追放が第36話(12月13日)。最後の9年は8話(2か月弱)しかありませんでした。コロナの中断がなかったらあと6話あったところで、それだと後半の手厚さが全然違ったでしょう。重ね重ね残念です。

『麒麟がくる』が光秀と信長の友情物語には見えなかった私

こんにちは呂蒙です。今日も日記的な内容で。

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麒麟がくる』最終回の再レビュー

麒麟がくる』最終回はすごい反響ですね。さすが本能寺の変

同作は光秀と信長の友情物語だったと脚本の池端先生が言っておられるとのこと。

なるほど、そう見るべきなんですね。作者だから一つの答えでしょう。

ただ、私は、あまり光秀と信長を友人関係だとは思っていませんでした。友人というより盟友といえばいいんでしょうか。そういう捉え方もあまりしていませんでした。

 私の人間性が歪んでいる

たぶん私の人間性が歪んでいるでしょうね。そういう関係性が苦手というか、特に思春期ころは、あまり友達をうまく作ることができなかったのです。なんとか友達ができるようになったのは大学以降でしたが、それもなんとか輪に入れてもらった感じで、今もそういう状態です。輪に入っているように見えても、なんとなくハブられているような感覚は今でもずっとあります。「友人」たちは内心私を迷惑に思っているのではないか…という。

私は早口なんですが、早口な人ってどこか、速く話さないと最後まで自分の話を聞いてもらえないような感覚があると思います。私なんかが時間をとらせてしまってすみませんというような。友人関係らしい関係でもそうです。お情けで輪に入れてもらっているので、役に立たないとその場にいられないような気がしている。だから役立つだろう情報を提供する。自分の話は余計でたぶん邪魔だろうので早口になって、早く終わらせなければいけない。だけど普段から話を聞いてもらえていないので、勢い長くなる。だから、余計早口になる。小さいころから、軽口の練習なんかしていません。もし自分がそういう態度を取ったら、バカにするなとなって、いよいよその輪から追い出される気がするのです。ですので、冗談などは全然上手になりませんでした。得意なのは自虐だけです。冗談が身についてないので、いま冗談を言おうとしても面白くなくて、変な空気になるし、なぜか他の人と言葉が被って、私のほうの話は誰も聞いていないということが多い気がするのです。その他の人の話がそのまま続く。そういう経験をしてきました。ところが、そういう経験って、結局自分を自意識過剰でうざいキャラとして作り上げるので、余計に友達ができません。そういうループに入ると、苦しいハードモード人生の一丁上がりです。

 「陰キャ」について

考えてみると、これって「陰キャ」の一種ですね。自分をそのまま受け入れてもらえない苦しみの原体験があるかないか。これが「陽キャ」と「陰キャ」の違いだと思います。容姿の良しあしは受け入れの可否を決しやすいので、区別の有力な基準の一つですが、ブサイクでも「陽キャ」はいますね。自分が当然受け入れてもらえるという態度を取れるブサイク。謎の自信で陽キャの中に平然といるブサイクは私にとっては不思議な存在です。たぶん、ブサイクが「陽キャ」になりやすい環境は、男子校・女子校でしょう。そこではブサイクにも不思議な自己肯定感がある気がします。共学は容姿の差がそのまま人気や人望の差になり、カーストを作り上げ、性格の明るさや歪みにそのまま比例しやすいと思います。私は共学だったのもあってずっと陰キャで、下手に成績が良かったので井の中の蛙として特異なプライドも出来上がってしまって、気が付いたら矯正の難しい性格になっていました。生来的に友達関係は苦手で、高校までの人間関係で「友達」は一人もいない寂しい状態です。大学の友達はいるにはいますが…書くと悲しくなってくるのでやめておきましょう。

 「普通の人」は怖い

一点だけ付け加えると、私は優しい人が好きです。言い換えれば、自分を受け入れてくれそうな。きみもそこに居ていいよって言ってくれる感じの人が好きですね。あるいは、本音(っぽいこと)をちゃんと言ってくれる人が好きです。人の悪口や愚痴を言う人が嫌いっていう人がいますが、私はそういう人間らしいところを見せてくれるのはすごく安心します。逆に、建前を繕うのが上手な人は苦手です。そういう人が「普通の人」だとは思うのですが、品行方正で面白くないという以上に、内心煙たがられているのではないかというこちらの不安が払拭できなくて怖いので。コンサルの人風に言うと、コミュニケーションコストが高いともいえますね。

 光秀と信長の「友情」?

ともかく、私には、『麒麟』の信長と光秀の間に友情は見えませんでした。友情を感じたという人は、上下関係なく友情をはぐくめるような、人付き合いの上手(普通?)な人なんだろうと思いました。

まず、光秀は信長を好きなようには見えませんでした。合理主義的な能力の高さを斎藤道三と共に一目置いていたのは間違いないでしょうが、仏罰を試してみるような即物的なところについていけない感覚を持ちつつ、麒麟を呼ぶために大きな国を作れるのは信長しかいないと思って付き従っていた感じかと思っていました。光秀も嘘を付けない直言居士のようなところがあり、そこが斎藤道三にも松永久秀にも合っていたし、斎藤義龍も美濃統一後しばらくしてからその価値に気づいたというところ、朝倉義景など合わない人には合わなかったわけです。そして、光秀のそういう性分は信長にも基本的には合っていたわけですが、光秀は信長の性格を読み取って上手に反応している部分もあるという印象でした。そして、自分が信長をうまく操縦できると思っていたフシもある。よく「私が信長様を説得いたします」って言ってましたからね。「優しいお方だと思っていました」、というのは絶対ウソだろと今でも思います。

信長のほうは、光秀のことが好きなんだろうと思っていましたが、合理的で承認欲求の高い信長にとって、褒めるところは褒めるし、建設的でベストな回答もする、欲しい答えをくれるのが帰蝶であり光秀であったという印象です。そういう人格の人にとってあまり友情というのは出てこないというか、欲しい答えをくれる人は「都合のいい人」ではあったと思います。その人から見た主観としては「友達」かもしれませんが、客観的にみたら歪んでいるので、そういう観点では見ていなかったですね。

 信長の笑顔って必然の流れなのか

ヤフコメなどでは、信長は十兵衛に攻められるのなら是非もなしとして、憑き物を落としてもらえてちょっと嬉しそうだったみたいな解釈がされていました。私もそこはまあそうかなと思ったのですが、あそこで信長が笑顔になってくれたり、穏やかな表情で丸まって死んだりする演出があったからこそ、そうなのかなと思えたというだけでして、「話の全体的な流れを考えると光秀に攻められた信長の反応はあれしかないよね」などとは全然思い至りませんでした。みなさんはどうお考えなんでしょうね。

 

文学は難しいけど自由

文学は私には大変難しいですね。ネットでは絶賛の多い松永久秀の死に方も、派手ではあったけど、あまりピンとこなかったところでして。斎藤高政(義龍)が道三を父と呼びたくないあたりの葛藤とかは、難易度が「やさしい」だったのか、私にも結構分かった気になって面白かったんですが。

光秀が死ぬ描写がなかったことも、私は不満しかなくて、「天海説を含ませた綺麗な終わり方」という評価は正直全然同意できません。光秀の首が京に晒されたところまでとは言わんから、ちゃんと秀吉に負けた現実を描いてくれよという気持ちが強かったですね。そういう現実を描かない創作で「史実の光秀のイメージが変わった」とか言われても全然ピンと来ないです。

しかし、文学は作者の手を離れたら、あとは受け手の自由に解釈してよいわけです。そこが文学の優しさだと思います。

たぶん私も、10年後にまた『麒麟がくる』を見たら感想が違っていることでしょう。人それぞれでいいと思います。その作品を見て何かが良くなっていればいい。いや、そういう考え方ですら功利主義的でダメかもしれません。要するに何でもいいんだと思います。おわり。

『麒麟がくる』最終回とか

こんにちは呂蒙です。

最近は潰瘍性大腸炎で体調がよくなく、下痢の回数が1日10回以上となっています。

なので特定のテーマではなく、今日の振り返りを少々して寝ることにします(たぶん夜中もトイレに起きますが)。

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目次

1 『麒麟がくる』最終回

最終回はちょっと尻切れトンボだったかなと思いました。

ライトな視聴者のためか、本作の明智光秀織田信長の今までの関係を丁寧におさらい。

ちょっと私の読みと違って、信長自身も自分が変わったことを認識していましたね。

最終回前の私の読みはこちら。

katsumoku.hatenablog.com

 織田信長は昔は人の心の分かる方だった?

信長は、自分が変わったのは光秀のせいだと話していました。このあたりは帰蝶の認識と同じ。分かりやすい構図にしている印象でした。

それ以上に驚いたのは、光秀が、信長様は昔は人の心の分かるお方だったのにと話していたこと。光秀からはそう見えていたの?という感じでした。信長は、松平広忠の首関係とかの親とのエピソードなどからしても、人の心は最初から分からない感じで一貫していたのかなと思いましたが、光秀目線とそれ以外とで描き分けられていたかな?と。

織田信長にそういう「変化」があったという設定は読めなかったので、信長が変化を自覚しているという作りも読めませんでした。

 信長と光秀の隙間風、謀反のおそれが市中の噂に?

また、もう一つ意外だったのは、明智光秀が今にも織田信長に叛意しそうだと京の市中や宮中にも広まっていたという設定。近衛前久正親町天皇にもしもの場合の選択を上奏し、徳川家康明智軍の行き先をおおよそは察知していたという。

そうだとしたら、いままで何かと耳が早く危険を察知してきた信長が、いくら羽柴秀吉が側にいないからといって、そういう噂を耳にしないはずがない。まして、光秀は、信長の「大きな国を作る」という共通の志と「2人でお茶を飲む」(笑)という平和な未来に基づく命令であっても、足利義昭を討てないという返答をしたばかりです。なぜ備えをしなかったのか信長。光秀が好きすぎてあり得ないと思ったということかな?それだと「是非もなし」じゃない気もしますが。

 

 その他の気づき

  細川藤孝とか

長年の盟友、細川藤孝が味方に付かなかったのは、史実とはいえ、本作でも仕方ないと思いました。ちょうど本能寺の変前の光秀と藤孝の会話は、途中で便意が来てトイレに入らざるを得ず、光秀が「将軍様は討てない、信長様を再度説得する」と言ったところまでしか見られなかったので、正直細部は分かりません。ですが、藤孝からすれば、兄の三淵藤英を裏切ってまで、長年使えた足利将軍家の義昭を捨てて信長に付いた立場ですから、今更光秀が義昭に未練を残しているのが逆に理解できないと考えても仕方ないでしょう。筒井順慶とは大して絆を描かれておらず、むしろ大和に関しては松永久秀と親しかった設定だったのでなおさら味方になってくれなくても仕方なしですね。

  長宗我部

史実では光秀の重臣斎藤利三と縁戚関係のあった長宗我部との「身内同然」の関係は、最終回で唐突に出てきました。明智光秀が窓口となって長宗我部元親に四国の「切り取り次第」を約束していたなどというような具体的な話は出てこず、羽柴秀吉の言いがかりに基づいて光秀不在で信長が四国征伐を決めてしまったというような描き方になりました。最近有力な四国説の扱いが小さくてちょっと残念でしたね。これもコロナで尺が短くなった影響かもしれません。

  山崎の戦い

光秀が劣勢となって羽柴秀吉に敗れたというナレーションのみでした。信長が非道で光秀を頼りにする人が多く、光秀を有力視する見方が宮中などでも強いという流れで、なぜ光秀に味方が少なかったのか、描きにくいところではあるでしょうが、もう少し丁寧に描かれてもよかったかなと思います。主人公が負けて落ち武者狩りで死亡するのはあんまりだという見方もあると思いますが、そこをあえて真正面から描いて光秀の死に際をしっかり料理したほうが、きちんと重厚感を持たせてきた本作に相応しい終わり方だったのでは。それこそ菊丸は死に際の光秀に寄ってきて、徳川家康麒麟を託されるとかでもよかったはず。他にも、明智左馬助の城明渡しのエピソードなども描き甲斐はあったと思いますし。

 

 麒麟はこなかったのか

光秀は、麒麟を呼ぼうという志を持っていて(足利義昭の後日談)、本能寺の変を起こしたという描き方でしたが、負けてしまいました。

麒麟がくる平和な世を菊丸を通じて徳川家康に託すという部分は一応描かれましたが、その未来をもう少しはっきり描いてもよかったのかなと思います。つまり、山崎の戦いの後、1585年の東庵・駒の後日談と光秀(の幻?)を見る話ではなく、徳川家康の将軍就任などのシーンでもよかったかもしれません。さすがにそこまで繋げるのはどうかという考えもあったのでしょうが。麒麟がこなかったように見えるリスクを抱えつつも、余韻をどう残すかという文学的な部分で、難しいところですね。

 

ともかく、『麒麟がくる』の最終回はいろいろ尻切れトンボだったなあというのが私の視聴直後の感想です。染谷将太さんの信長の本能寺は、敦盛はなかったけど、すごくよかったんですけどね。奮戦ぶりが若かったですね。

 

2 池江選手復帰後初の表彰台

競泳の池江選手がジャパン・オープン女子50m自由形で僅差の2位。24秒台を出していました。復帰後初の表彰台とのこと。

news.yahoo.co.jp

本当におめでとうございます。

前にも書きましたが、池江選手の活躍は白血病はもちろん、その他の闘病中の人にも本当に力になっているでしょう。私も本当に力にさせてもらっています。

katsumoku.hatenablog.com

潰瘍性大腸炎は難病ですが、白血病よりは大変じゃないはず。そう思うと、池江選手の頑張る姿を見て、自分も頑張れるはずだと自然に思えるのです。この自然に思えるっていうのがすごいことで、自分に言い聞かせる必要がないのです。同じ潰瘍性大腸炎の人の活躍も耳にするのですが、どうも私は重いほうみたいですから、この人は自分より軽かったのかなとか考えてしまって、自然には自分の力にならないところがあります。

池江選手、本当にこれからも応援しています。