刮目呂蒙のブログ

都内在住の30代男です。時事問題や生活改善情報から、自分の周りのことまで。たまに持病(潰瘍性大腸炎)のことも。

普通の30代社会人男がいまさらXiaomiのRedmiNote9Sの使用感をまとめる【最高だがデカくて片手操作しにくいのが難点】

 XiaomiのRedmiNote9Sに機種変更して1か月経った。非ゲーマーで、ハイスペック(高性能)を求めない30代社会人(男)の立場から、RedmiNote9Sの使用感をまとめてみたい。「使用感」は実際に使った感想を大事にしている。データ的に分かる性能や、写真を撮ってみたサンプル画像などは、他のサイトで確認できると思うので、説明に必要な範囲以外は省略する。

目次

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1 ハイスペックを求めない普通の社会人のスマホレビュー

 スマホやガジェットのレビュアーは、ゲーマーだったりYouTuberだったりして、スマホにハイスペック(高性能)を求めがちな印象だ。それに、知識豊富で詳しすぎるせいか、CPUやメモリなどの用語説明はしても、「ヌルサク」とかの業界的形容詞を無意識に使っていて、普通の社会人には何を言っているのかよく分からないことがある。それに、「アンツツベンチマーク」とかいうよく分からないもので性能を比較して騒いでいて、おそらくゲーム使用上は意味があるのだろうが、普通の社会人としてはあまり参考にならない内容が多い。

 そこで、ゲームもしないし動画編集もしない普通の社会人として、スマホに詳しくない立場で、このスマホの使用感をレビューしてみることにする。

2 私のスマホ使用環境

 2002年、18歳で大学進学し上京するに際して、auと契約した。その後、ずっとauのまま、まずしばらくガラケーを使い、その後は壊れるたびにauで安いスマホを新品2年縛りで購入してきた。

 3年くらい前、節約術を身に付ける前に買ったのが直前のスマホだ。

 SHARPの「AQUOS sense SHV40」

 AQUOSsenseシリーズは「3」以降とても人気になって性能も上がってきたが、このSHV40は、いわゆるエントリーモデルに分類されるようで、いま振り返ると性能は高くない。当時から動作が遅い気がしていたが、3年ほど我慢して使ってきた。

 ちょうど1か月前の昨年12月、コロナ禍ながら冬のボーナスも出たので、2年以上使った低性能スマホSHV40から、RedmiNote9Sに乗り換えた。Amazonで2万4800円。スマホにしては安いほうだと思う。そしてSHV40も同じような値段だったと思う。

 ちなみに、購入当時はahamoの発表前だったので、UQにするかauのままで行くかで迷っていたが、割引込みで20G税抜5000円のプランに加え、長期優待で月々480円分のauポイントPontaポイント)がもらえる契約に入れていたので、auのままにした。ただし、今後はpovoかahamoに切り替えるつもりだ。

3 RedmiNote9Sの使用感

 本題に入るが、直前のスマホつまり使用感の比較対象が、エントリーモデルの「AQUOS sense SHV40」だというのが前提になるので改めて注意してほしい。

 ① 動作

 RedmiNote9Sはとにかく何でも速い

 ブラウザでリンクをクリックすると、すぐ画面が切り替わる。web漫画も、もちろん通信環境には依存するが、明らかにSHV40よりスイスイ読める。

 Googleマップも待たずに表示されるし、遠近の切り替えも待たされない。

 Gmailも、SHV40ではかなりもっさりしていたが、かなりスピーディーに画面が切り替わってくれる。楽天からの「クリックしたら1ポイント」みたいなメールもスムーズにポチポチできる。

 YouTubeの動画も待たずに見ることができる。

 Kindleの立ち上げも読み込みも速い。

 QRコード決済アプリUNIQLOアプリの立ち上げも速く、レジで焦るようなことがない。

 Amazonも速いので、切り替わらずに2回押すようなこともない。プライムビデオやアマゾンミュージックも速い。(音質もいい)

 Googlekeepカレンダーも速いので、メモや日程の確認にのろのろしなくていい。

 マネーフォワードZaimの立ち上がりも速い。

 ゲームや動画編集などしない普通の社会人として求めたい機能を使う上で、動作として不足を感じたことはないどころか、2万4800円でこれははっきり言って感動的だと思う。SHV40との比較で感動している面は否めないが、この点は強調しておきたい。

 これはCPUとメモリの性能によるらしい。

 RedmiNote9Sは、CPU「スナップドラゴン720」 メモリはRAM4G

 AQUOS sense SHV40は、CPU「スナップドラゴン430」 メモリはRAM3G

 よく分からないものの、CPUは700番台なら日常使用では全然不快感のない速さだといわれるが、実際に全くそのとおりだ。これに対し、400番台というのは、かなり低性能ということなのだろう。正直、我慢して使い続けることもできたと思うので、そこまで言うほどでもないと思うが、比べてみればかなりのんびりしたスマホだった。

 ② サイズと重さ

 RedmiNote9Sはデカくて重い

 画面が6.67インチもあり、無駄な黒いスペースがほとんどないので、内容が見やすい。「画面が大きいほうが1ページの情報量が多くて便利だ」とか、スライドの回数が少なくて済む」とか言うレビューもあるが、私はそれは特にありがたみを感じるような要素ではないと思う。そんなに一瞬で大量の情報が頭に入るわけではなく、スライドしながらで十分だからだ。もっとも、web漫画の細かい吹き出しが読みやすくなったのは嬉しい。また、他のレビューで言われていた「ポケットに入らない」という点は、私は大丈夫だった。普通に、スラックスや黒スキニーの右前ポケットに入る

 しかし、デカいために片手操作にいろいろ難がある。身長180cmで手が大きいほうの私でも、駅のホームで片手で握っていると、冬の乾燥もあって、落とさないか不安を感じるレベルでデカい。歩きスマホも時々前を見ながらもしてしまうことがあるが、片手で文字入力しながらだと落としそうで怖い

 親指はなんとか全画面に届くが、奥のほうになるにつれて押しにくいし落としそうになる。そのためアプリの並びは、右手で持ったときに近くになるところに、使用頻度の高いものを並べている。

 片手での文字入力のミスがとにかく多くなるのもよくない。文字の入力は、LINEやメールをする時だけでなく、ブラウザで検索する時なども考えるとかなりの頻度で行う。片手で入力したいことも実際上少なくない。しかし、自分では親指でフリックを動かしたつもりなのに、届いていなかったということが本当によく起こる。画面のタッチ感度が悪いわけではないのは両手で入力すればすぐにわかるので、やはりデカいために片手入力がしにくいことが問題なのだと思う。

 また、重さがケースなしで209gもあるので、ケースありだと230gくらいになると思う。さすがに片手で支え続けると少し重く感じる。最初はこの重さが嫌ですぐに後悔しそうだと思った。しかし、意外にも、重さにはわりと早めに慣れた

 ③ カメラ性能

 RedmiNote9Sは、メインカメラ4800万画素と超ハイスペックなカメラを含む4眼だ。1310万画素だったSHV40に比べて、本当に綺麗に写真も動画も撮れる。そのため、子どもの動画を撮る頻度が以前より明らかに増えた

 これは明らかなQOL(生活の質)の向上につながった。

 また、私のPCが内蔵カメラなしの低性能中古PCなので、DroidCamAppというソフトを使って、スマホをPCのWebカメラ代わりにしてオンラインお茶会をすることがある(私は潰瘍性大腸炎でお酒を飲まないのでお茶会)。このRedmiNote9Sのカメラがいいため、オンラインお茶会で私の顔がSHV40より明らかに顔色良く綺麗に撮れているのも気に入っている。

 ④ メモリ容量

 RedmiNote9Sは、内蔵メモリ(ストレージ)がROM64GBで、外部メモリは512GBまで挿入可能だ。これはSHV40が、内蔵メモリROM32GB、外部メモリ400GBまでだったのに比べるとかなり大きくなったと思う。

 というのも、内蔵メモリは32GBだとすぐほとんど一杯になり、無知なりに調べてファイルマネージャーアプリや開発者向け機能をいじるなどしてスマホを軽くする作業を何度も行う羽目になっていて、かなりストレスがたまっていた。だが、64GBあれば、今のところ20GBくらいの余裕がある。

 また、外部メモリも512GBのmicroSDカードが入るようになったことが思いのほか大きい。というのは、先述のとおり高性能カメラで動画を撮影する頻度が上がったので、それを外部メモリに保存する余裕が増えたのがありがたいのだ。

 クラウドストレージであるGoogleドライブも無限には使えなくなっており、外部メモリの容量の大きさは今後も重要になってくるだろう。

 ⑤ OS

 RedmiNote9SはGoogleのAndroid10にXiaomi独自の改良を加えた「MIUI11」だという。

 確かにところどころに見慣れない機能があるし、たまに中国語の表示が出る(公共Wi-Fiにつないだ時など)。デフォルトの設定も普通のAndroidと少し違う。だが、一応私でも、「戻る」ボタンを右側から左側に変えたり、アプリにいちいち表示される広告を消したりするのは調べたら簡単にできた。MIUIでも特に問題は感じず、今まで使ったSHV40のAndroidと同等の使用感である。

 なお、RedmiNote9SはデュアルSIM対応であり、auのほかに例えばLINEモバイルと契約してSIMをもらい、同時に2つのSIMカードを差し込んで、1台で2つの電話番号を管理することができるという。しかも、MIUIの独自機能で、LINEのクローンアプリ(2つ目のアプリ)を作ったりして、2つの電話番号に対応した2つのLINEアカウントを1台で使用できたりもするという。この機能を悪用して不倫に使う人もいると聞くが、私はそもそも通信契約を1か所しかしていないので、この機能は使っていない。

 ⑥ バッテリー

 RedmiNote9Sは5020mAhの大容量バッテリーで、「行き帰りの移動中と昼休みに使用し続ける」+「子どもが寝た後に使用する」+「メールやLINEに返信する」程度の使い方なら、フル充電から2日くらいは再充電しないで持つ。これは、2700mAhで3年使ってバッテリーの消耗が激しかったSHV40に比べて感動的に長持ちだ。

 末期のSHV40は、朝100%に充電しても、夕方には20%を切っていて、帰路の途中で電池切れを起こしていたので、モバイルバッテリーが欠かせなかった。そのコードの接触不良で、カバンの中で充電できていないことも頻繁にあり大変不便だった。今はモバイルバッテリーが要らず、その充電を忘れずにするという手間もなくなった

 ⑦ 防水

 RedmiNote9Sは防水性能の表示がXiaomi独自だから分かりにくい。お風呂で使えるか分からないので使っていない。防滴はあると言われるところ、確かに台所に置いて料理をしながらラジオを聴いている時にかかる水滴くらいでは壊れたりしていない

 SHV40はIPX5/8とかなり高い防塵防水機能があり(水没OK)、お風呂でも気兼ねなく使えるので、家のWi-Fi環境を活かし、お風呂でだけはまだ現役だ。売っても高額になることはないだろうから、処分していないのだ。

 ⑧ おサイフケータイ機能

 RedmiNote9Sはおサイフケータイがないので、QUICPayモバイルSuicaは使えない。

 モバイルSuicaは元々使っていなかったので問題ない。今後も、子供の保育園のセキュリティカードなどを定期入れに入れて使うので、PASMOの磁気定期券もカードとして定期入れに入れておくことに負担はない。

 しかし、たまにQUICPayのみのお得な還元キャンペーンがあり、SHV40当時は利用していたので、使えなくなって悔しい気もする。

 ⑨ 認証

 RedmiNote9Sは右側に物理ボタンの指紋認証があり、判定精度もなかなかで、かなり便利だ。暗証番号を入力しなければならない場面が減ったので、それを盗み見られる危険も減り、勝手に画面を操作される危険が大きく減った。

 これはSHV40にはなかった機能だし、他の最近のスマホの中でも珍しいらしい。

4 メリット・デメリットのまとめ

 以上をざっくりまとめると、こうなる。

 RedmiNote9Sは、2万4800円と低価格のわりには、①動作が速く、非ゲーマーで動画編集もしない普通の社会人としては全く問題がなかった。②画面が大きくて細かい字も見やすく、重さもすぐに慣れた。③カメラが高性能で、動画撮影の意欲が高まったし、Webカメラとしての性能も満足だ。④メモリも内蔵外部とも十分に大きくてストレスがない。⑤Xiaomi独自OSの使用感も普通のAndroidと変わりない。⑥バッテリーも通常使用で2日持つくらいの持続力で、モバイルバッテリー関連の準備が不要になった。⑦防滴は問題なさそうだ。⑨物理指紋認証が便利だ。

 ただし、②180cm男の私でも片手操作で落としそうになり、文字入力にも頻繁に失敗する程度にデカい。また、⑦防水性能は不明確なのでお風呂で使うのは怖い。⑧おサイフケータイがなくてQUICPayが使えない。

 総合すると、私にとっては、動作、カメラ、バッテリーの高性能が大きく、片手操作などの難点を軽く凌駕する。駅のホームでは特に注意して保持している。ゲームなどせずハイスペックを求めない立場としては、ハッキリ買ってよかったといえる。

 すでにRedmiNote9Sが日本市場に出て半年以上が経過し、OCNモバイルセールなどの格安SIM通信契約と抱き合わせのキャンペーンでは200円で売られていたこともあるようだが、いまだに満足度の高いスマホではないかと思う。200円など破格中の破格であり、通信契約と抱き合わせでの廉価販売なので、スマホの価値をそのまま反映した価格だと思わないほうがいいと思う。

 結論として、2万4800円でもなお安いのではないかと感じている。